台湾の大学における新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の防疫対策
こんにちは~台湾に住んでいるISO(@iso_taiwan )です。
2020年3月11日にWHO(世界保健機関)がパンデミックとついに表明した新型コロナウィルス感染症が世界的に流行しており、防疫対策を求められています。
台湾では国としても積極的に防疫対策を進めておりますが、僕はその台湾の大学へ語学を学びに通っているので、大学が行っている防疫対策を記録として残しておきたいと思います。
新型コロナウィルス感染症(COVID-19)とは
主に鼻水、のどの痛みや腫れ、咳、発熱などの症状が出る感染症で、7種あるコロナウィルスの一つ。
コウモリがこのウィルスの起源になった可能性があるとされています。
以前、流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)もコロナウィルスの一種であり台湾でも死者が出ました。
この新型コロナウィルスのことを、台湾では中国の武漢が発生地とされているので一般的に武漢肺炎と呼ばれています。
2020年3月14日現在、台湾の感染者は53人、日本の感染者は716人(横浜港に到着したクルーズ船の感染者は含まず)、中国(発生地)の感染者は80,953人となっています。
台湾の大学が行っている防疫対策
2020年3月2日に春学期が始まって学校へ行ったら驚きました。
校内に立ち入るのにマスクが必要との情報は得ていたので、マスクをして学校へ赴くと大手門には検問所が設けられていました。
検温チェックが行われていて発熱、咳、息切れのような症状があると大手門からは敷地内に入ることすらできません。
裏門からは検温チェックを受けずに敷地内へ立ち入ることが出来ますが。。。
図書館や教室などの建屋へ入る際には、いずれにしても検温チェックを受けなければなりません。
この検温チェックのフロー図が事務所の前に張り出されていたんですが、一日に一回は必ず受けるような流れになっているようです。
一回、検温チェックを受けるとシールを渡されるので、係員が検温チェック済みだとわかる位置に貼りつけておきます。
そうしておけば、次の検問所で一度検温チェックしていることがわかるので、検温チェックをせずにスルーをすることが出来ますよ。
係員も大変ですし、一日に何度も検温チェックを受けることの無いようにするための配慮ですね。
もし発熱があると教室内に進入できませんので、新型コロナウィルス感染症ではなく普通の風邪でも授業を受けられません。
さらに14日間は規定のフォームに毎日発熱があるかなどの記録をしていかなければならず、仮にその間に熱が下がったとしても授業を受けることは難しいです。
2020年3月14日現在、日本から台湾へ渡航すると14日間の自主健康管理を求められますが、発熱があると同様なことを大学側から求められ厳しくチェックを受けることになります。
最後に
台湾人の友達に言わせると台湾がここまで厳しいのは、SARS(重症急性呼吸器症候群)の経験があるからといいます。SARSのときはWHO(世界保健機関)から台北が感染地域に指定され、その対応に苦慮されたそうです。
2020年3月14日現在、台湾は53人の感染者数で抑えられているのも防疫を厳しく行っているからであり、台湾の大学もそれに準じていますから厳しく防疫が行われていることがわかりました。
発熱があると大変なことになりますから、健康に留意して大学で授業を受けていきたいですね。